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【書籍ユニクロ】半沢直樹実話の広島銀行支店長物語
広島銀行の宇部支店長(当時)
柳田支店長
柳田宇部支店長
「あんたたちは俺をだます気か」
部屋中に柳田の怒声が響いた。
手に持っていたタバコを灰皿に押し当てて火を消し
それをそのまま投げつけた。
投げつけたのはヤクザではありません。
広島銀行の支店長です。
投げつけた相手はユニクロ(ファーストリティング)の菅 常務
一流銀行の支店長が取引先に対して「タバコ」を投げつけるとは、どんな銀行なのか興味があります。
広島銀行の経営理念・行動規範等をみてみましょう。
パーパス
幅広いサービスを通じて、地域社会と共に、「未来を、ひろげる。」経営理念(経営ビジョン+行動規範)
経営ビジョン
お客さまに寄り添い、信頼される〈地域総合サービスグループ〉として、
地域社会の豊かな未来の創造に貢献します行動規範
地域社会への貢献
地域社会と共に歩み、その発展に積極的に貢献しますお客さまへの貢献
お客さまの視点に立って考動し、豊かな人生と事業の成長に貢献します企業価値の向上
企業価値の持続的な向上に努めます「働きがい」の向上
誰もが健康で明るく働きがいのある企業グループをつくりますコンプライアンス
高いレベルのコンプライアンスを実践しますひろぎんホールディングスのHPから
「時にはタバコを投げつけることもあります」
とは書いてありませんでした。
コンプライアンスについては
高いレベルのコンプライアンスを実践します
とありますね。
柳田支店長は部下にも厳しかったと思いますよ。
あなたがユニクロの社長ならどうする?
新規の資金供給停止をちらつかせてきたメインバンクの広島銀行。
というか柳田支店長
「怒りで涙が出てきた」
ユニクロの柳井正社長
資金の支援停止は
柳田支店長の独断ではないだろうか?
と考えた。
そして
直接
広島銀行本店への「頭越しの交渉」
これが成功した。
本店の常務が理解を示し「ひろぎんリース」から資金を調達できた。
頭越しに折衝を知らされた柳田支店長は
当然、激怒した。
1993年6月 柳田支店長異動
柳井正ユニクロ(ファーストリテイリング)社長は自書「1勝9敗」で1993年6月まで資金ショートの不安が続いたと書いています。
つまり、柳田氏が宇部支店長に在籍しているまで
倒産の危機にあった。
上場を翌日に控えた1994年7月13日の夜
タバコを投げつけられた菅常務(タバコを投げつけられた人)と安本会計士が飲食場所を探していると柳田氏(元宇部支店長)にバッタリと出会った。
「聞いたぞ、上場するんだって?」
安本会計士の顔を見るなり、両手でがっちり握手をして、そのまま肩に腕を回してきた。
柳田なりの祝福だった。
柳田支店長の下の名前は書かれていません。
柳田という性の方が人事異動(2022年3月)で掲載されています。
常務執行役員(執行役員)東京・柳田剛 (日本経済新聞から)
書籍「ユニクロ」に登場した同一人物の柳田氏かどうか不明ですが、出世されていたとしても不思議ではありません。
おとなしくて優しいタイプは出世できません。
この書籍「ユニクロ」で
たびたび出てくる書籍「プロフェッショナルマネジャー」
この本どおり
厳しく妥協しない姿勢で、経営を実践していることが、わかります。
本文より柳井正氏の解説(本の後半)が役立つ本です。