【ほんわりして涙が出る小説】大事なことほど小声でささやく

ほんわりして涙が出る小説

森沢明夫さんの著書「大事なことほど小声でささやく」
この小説は
読んで「ほんわり」
そして涙が出る小説です。

小説でマツコ・デラックスさんに会いたい人にもお薦めの書籍です。
主人公が大柄なオカマ。

ゴンママ。
このゴンママがしゃべるとマツコ・デラックスさんの声に聞こえてしまう。
そこも面白い。

本の解説は池上冬樹(文藝評論家)さんがしています。

池上冬樹さんの評論(コメント)

森沢明夫さんの名著
「虹の岬の喫茶店」(吉永小百合さんの映画になった作品)
「東京タワーが消えるまで」
この2冊は実に心地良い作品で気に入っているが、心を揺さぶられるほどの書籍ではなかった。

「大事なことほど小声でささやく」を読んで驚いた。
節々でほろりとさせられる。

とくに歯科医を主人公にした第四章。
(四海良一の蜻蛉は)中盤から涙がとまらなかった。

悲しくて
とても切ない。

でも
温かい涙なのである。

他の章にもいえることで、
実に気持ちよく泣けるのである。

泣かせようとして
泣かせるのではない。

結果的に読者の目頭を熱くさせる。

その節度がいい。

抑えたたかぶり
静かにひびいてくる人物の思いの強さに胸を揺さぶられるのである。

マツコ・デラックス(ゴンママ)の言葉を感じたい

「人生に大切なのはね、自分に何が起こったかじゃなくて、起こったことに対して自分が何をするか、なのよ」

「人はね、人に喜ばれるために生まれてきたんだよ」

「この世のすべては、阿(あ)と吽(うん)のあいだの一瞬のいまにしか存在しなくて、あなたが生きられるのも、いまこの瞬間だけなのよ」

マツコ・デラックスさんが、あなたに小声でささやき続ける。
「あなたが生きられるのは、いまこの瞬間だけよ。過去と未来を思い煩(わずら)っていても、それは無駄なだけ」

「やり直すことのできない過去を悲しんでいたら、せっかく生きている『いま』が不幸になっちゃうだけでしょ?」

「それにね、まだ来てもいない未来を不安がっても仕方ないじゃない。大切な『いま』をつまらなくするだけよ」

「ツライ過去になんてとらわれないで、未来の不安もぜ~んぶ忘れて、いまのこの瞬間だけ、しっかりと味わっていきなさい」

まとめ

文藝評論家の池上冬樹さん曰く
森沢明夫さんの有名な著書
「虹の岬の喫茶店」
「東京タワーが消えるまで」
心を揺さぶられるほどの書籍ではない。

本当に心を揺さぶられる本が
「大事なことほど小声でささやく」

池上冬樹さんの言葉どおり
節々でほろりとさせられます。

読んで後悔しない一冊です。

 

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(注)本の表紙はアマゾンより
池上冬樹さんの本の解説を引用しています。