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住宅ローンで失敗しないための3つのこと
低金利なので多額のローンが組める時代です。
しかしこれからも永遠に低金利が続くとはいえません。
ファイナンシャルプランナーの深田晶恵さんが住宅ローンについて「役に立つ」情報を教えてくれています。
これから住宅を購入しようとしている人に役立ちます。
重要なことは3つ
1、65歳で住宅ローンを完済すること
2、全期間固定金利又は10年以上の固定金利を選ぶこと
3,ローン返済期間も貯蓄ができる程度の借入額とすること
借りすぎリスクを認識する
深田晶恵さんは言う
「住宅ローンを借りられることと、返せることは同じではない」
「モデルルームなどでは、利率の低い変動金利で返済額を目いっぱいにした借入プランを提示してくることが多い」
モデルルームを見ると「舞いあがり」
物件をどうしても買いたい気持ちになります。
人は買える物件より高い物件を欲しがってしまいます。
今の低金利で変動金利を選べば返済できると考えてしまいます。
又は70歳でローンが返済できるようにローンを組んでしまいます。
年金で返済しない
深田晶恵さんは言う
「退職金で支払いが終わらなければ、公的年金を返済に充てる厳しい老後になる」
適切な借入額の求め方を深田晶恵さんが述べています。
「現在の家賃が12万円だとすると年間144万円、年間の貯金額を100万円とすると、年間244万円になる。マンション購入なら管理費や修繕積立金で50万とし、年間の貯金額を70万円とする」
「差し引きすると124万円となる(244ー50-70=124)」
「124万円÷12=10.3万円 この10.3万円が住宅ローンの適切な月額返済額となる」
「ローン返済期間も貯蓄すること。夫婦共稼ぎなら70~100万円(年間で)の額は貯金し続けてほしい」
現状の賃貸額12万円より低い金額になるのでは?の疑問には「修繕積立金は上がっていくので厳しめに見た方がよい」
物件購入時には、登記費用やローンの保証料の費用も発生する。
新築なら物件価格の5~7%
中古なら仲介手数料を含め物件価格の10%がかかる。
将来価値の下がるマンションや戸建住宅を買わない
マイホームは資産以前に「家族の夢」です。
マイホームは賃貸の時に感じられなかった「満足感」「安心感」が得られます。
不動産を購入することが目的になってはいけません。
新築マンション、新築戸建住宅の購入は
大きな「満足感」が得られます。
「満足感」を得るための不動産購入になることは避けなければなりません。
購入しても資産価値が下がらない不動産を購入しましょう。
新築だけでなく中古も対象となってきます。
マンションも戸建住宅も永久に住めるわけではありません。
どこかで建て替えする必要が出てきます。
購入した不動産の価値が大きく下がってしまうと「次の一手(老後対策)」が取れなくなります。
返済中も貯蓄を続ける
深田晶恵さんは
住宅購入後も教育費を捻出(ねんしゅつ)し老後資金も貯めなければならない」
「先々(さきざき)の生活を脅かすことにならないように身の丈にあった住宅ローンを組むことが大切」
深田さんは住宅ローン返済と同時に貯金することの大切さを強調しています。
子供の教育費は家計を圧迫します。
特に大学生になると親の負担額はピークになります。
年収は増加しても支出増がそれ以上になる可能性が大です。
年間70万円程度は貯金できるぐらいのローン返済額に抑えることがベスト
50代(55歳~60歳)で役職定年(年収大幅ダウン)になる会社が多い実態を考えると住宅ローンは余裕を持たないと大変になります。
深田さんの指摘は3つ
1、65歳で住宅ローンを完済すること
2、全期間固定金利又は10年以上の固定金利を選ぶこと
3,ローン返済期間も貯蓄ができる程度の借入額とすること
今回の内容は、2022年12月14日の読売新聞に掲載されたFPの深田晶恵さんをアドバイザーにした「適切な住宅ローン」の記事を引用させていただき書きました。
深田晶恵さんの本