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【大河ドラマ】石田三成の柿の逸話をぶち壊した松本潤とNHK
2023年のNHK大河ドラマ『どうする家康』で徳川家康を演じた松本潤氏の言動が大問題。
本来なら大スキャンダルとなりNHKはヤバイはずです。
2023年10月19日号の週刊文春の記事タイトル
「大河脚本を改悪(証拠入手) 嵐 松本潤を告発する」
民放テレビのワイドショウは報道していませんが、週刊文春の記事が本当なら『大スキャンダル』です。
歴史に興味がない人でも知っている石田三成の柿の逸話が松本潤氏の一言で、無くなりました。
関ケ原の戦いで負けた石田三成が徳川家康側に捕獲され処刑される前に、湯を欲しがった。
それに対して、護送役の奥平家の組頭が「干し柿ならある。これを食されよ」
と檻の中に投げ入れた。
この無礼に対して石田三成は「柿は、痰(たん)の毒だ」
組頭は「これから処刑される人間が痰(たん)の養生をしてどうなるんだ」と大声で嘲笑(あざわら)った。
「自分は義のために老賊(家康のこと)を討とうとした。一世のことは小智ではわからぬ。これからどのようなことが起こるかは天のみぞ知る。さればこそ、処刑される前とはいえ、生を養い、毒を厭(いと)うのである」
この後石田三成は六条河原で斬られました。
徳川家康を討つ可能性がある限り、処刑される前でも命を大切にした石田三成の性格がわかるエピソードです。
石田三成を語る上でかかせないエピソードを、松本潤氏の一言で無くなりました。
石田三成の柿の逸話をぶち壊した松本潤氏。
週刊文春の記事が本当なら、NHK大河ドラマ史上の最大のエピソード。
いや最大の汚点かもしれません。
ともかく
石田三成役の中村七之助さんのセリフが無くなりました。
最終的に、中村七之助さんが
「いいよ、そのセリフ。言わないよ」と折れてくれた。
「自分のセリフなら、まだしも人のセリフを切らせるなど、聞いたことがありません」
(NHK関係者の言葉ー週刊文春記事から)
左側が石田三成役の中村七之助さん
この文春記事の信憑性は高そうです。
なぜなら、俳優の松重豊さんの名前と言葉を記事にしています。
「完本して配ったんなら、そこからは役者のものなんだから。勝手に変えるなよ。吉沢さんの本(台本のこと)がそのまんま面白いんだからさ、変にイジるんじゃないよ」
松重豊さんがプロデューサーに言った言葉です(週刊文春の記事から)
俳優の松重豊さん「台本の内容を変えるんじゃない!」
「どうする家康」ではなく「どうするNHK」
結果は、松本潤氏の言いなり。
松本潤氏の言動(暴言)
週刊文春の記事を引用します。
30代の助監督A氏に対して
「A氏の仕切りが悪い」と苛立ちはじめ「殺すぞ!」と暴言
他の助監督に対しても
「ちげーだろーよ、てめー!」
「ふざけんじゃねえ!」
このように恫喝する姿が、多くの現場スタッフや共演者が目撃した。
40代のディレクターに対して
「あいつの演出はダメだ、俺が主役なのに」
「あいつを外せ!」
2023年9月13日
制作統括の磯氏が松本潤氏に頭を下げていた。
「お願いですから、明日の収録をやらせて下さい」
翌日の14日に最終話を先行して撮ることになっていたが、松本潤氏が「最終話までの流れに納得がいかない」と拒否。
そのシーンに登場する共演者は他作品の撮影が入っているため、その日に収録せざるを得なかった。
にもかかわらず、松本潤氏は「オレ、このままだと当日来れないけど?」「風邪とか引くけど?」と脅かした。
ジャニー喜多川氏の性加害問題が騒がれる前ならまだしも、ジャニーズ事務所の圧力にマスコミが屈したために、性加害問題がテレビで放映されなく、数百人単位の性被害者が、でたわけです。
ジャニーズ事務所だけでなくジャニーズ事務所のタレントが、テレビ局に圧力をかける行為を全く反省していない。
NHK大河ドラマのスタッフが、松本潤氏の暴言を事実上容認した流れです。
週刊文春の記事が出た2023年10月12日発売日(10月19日号)に民放テレビが大騒ぎして当たり前のスキャンダルですが、放送しない。
NHKのクローズアップ現代で、桑子真帆アナウンサーがジャニー喜多川氏の性加害問題で「反省の言葉」を言っていましたが、NHK(大河ドラマスタッフ)がジャニーズ事務所のタレントにスタッフの交代を指示され、その指示に従ったなんて、あり得ない内容です。
松本潤氏に「殺すぞ!」と言われたA氏は、別の日に、このように言われています。
「現場回せないなら外れてくれないかな。できない人とやる理由ないんだけど、こっちは!」以降、A氏は現場に姿を見せず、脚本を配布するなど事務作業に回っていた。
週刊文春記事から抜粋
ジャニーズ事務所の1回目の会見が2023年9月7日でした。
松本潤氏が「オレ、このままだと当日来れないけど?」「風邪とか引くけど?」と脅かした日付が2023年9月13日です。
ジャニーズ事務所のタレントを出演させないことで、テレビ局に圧力をかけていたことが問題視されていたにもかかわらず、ジャニーズ事務所の1回目の会見後も、行われていたことになります。
本来ならマスコミも騒ぎ、松本潤氏の言動が本当だったかを確認しなければいけなかったはずです。
そしてジャニーズ事務所も松本潤氏への聞き取りをしたのかどうか?
検察が介入しないとジャニーズ事務所もマスコミも変われないのでしょう。
300万円経費問題
大河ドラマの最後に放送される「紀行パート」
かねてから有村架純さん(徳川家康の妻役で出演)と紀行パートに出たいと言っていた松本潤氏。
紀行パートはNHKの関連会社が製作を手掛けるコーナー。
松本潤氏の強い意向で静岡の紀行パートは大河のデイレクターやカメラマンが同行し、このコーナーだけで300万円の経費がかかった。
エッフェル塔の前でポーズを撮った松川るい参院議員のフランス研修費用は、自己負担と党費であったにもかかわらず「お金に色はない」ということで、いかにも税金が使われたように報道されバッシングされました。
松本潤氏の意向で、費用が300万円。
この金額は、私たちにの受信料のはずですが、なぜかワイドショーはスルー。
確かに300万円の費用の証明は難しい。
しかし松川るい氏に対して、無理筋で大騒ぎしたことを考えると、この沈黙は不思議です。
性犯罪でもない、パワハラでもない、独占禁止法違反でもない300万の経費発生は、ガマンして当然の費用なのでしょう。
まとめ
週刊文春は、NHKと松本潤氏に「19項目の質問状」を送付しています。
NHK及び松本潤氏側も否定しています。
週刊文春の記事内容の情報を提供したNHK関係者は1人ではなく2人以上はいます。
他のマスコミも取材すれば情報が出てくるでしょうが、情報を出してきません。
NHKとしては、週刊文春の記事内容は100%認められないはずです。
当然です。
出演拒否を、ちらつかされて、その要求に従ったことなど認めたら大変なことです。
今回の週刊文春の記事は、大きな問題を提供していますが、文春以外のマスコミは、当然のように沈黙しています。
週刊文春記事の最後は、NHK大河スタッフの言葉で締めています。
「そもそもジャニーズ側の意向に沿う形で『どうする家康』はスタートしました。彼らの機嫌を損ねたくない磯氏ら番組幹部は、どんどん松本の言いなりになっていった」
「NHKによる『忖度』が指摘される性加害問題と構図は変わりません。(以後省略)」
松本潤氏の「どうする家康」のクランクアップ時のコメント記事を紹介します。
ORICON NEWSから一部引用
「チームプレイ」という言葉を聞いてA氏は、どのように思ったことでしょう。
石田三成の柿の逸話が無くなったように、この週刊文春の記事内容も国民の記憶から無くなることでしょう。
ショートショートショート「非公開の寺の前で」
非公開の寺
京都の大徳寺三玄院の前で、男が深々と頭を下げていた。
今回のドラマでは石田三成さんの「柿の逸話」を放送することができませんでした。
約束します。
必ずNHKで出世して芸能事務所の圧力で番組がねじ曲がらないような番組をつくってみます。
この悔しさは、絶対に忘れません。
大河ドラマでは放送されない、もう1つの紀行パートがあった。
石田三成公御墓地の碑が確認できます。 グーグルマップから
司馬遼太郎氏が石田三成のことを評した言葉を紹介します。
黒田如水を最後の最後に登場させ語らせています。
三成の寵臣(ちょうしん)までが家康のもとに走って媚(こび)を売ったとなれば、世の姿はくずれ、人はけじめを失う。
置き残して行った寵臣からそこまで裏切られれば、秀吉のみじめさは救いがたい。
その点からいえば、あの男は十分に成功した。
(上)と(中)を飛ばして、関ケ原(下) から読んでも楽しめます。