【NHKチコちゃんに叱られる!】諸説ありますの精度

【NHKチコちゃんに叱られる!】諸説ありますの精度

人気番組NHKの「チコちゃんに叱られる!」
番組を見ていると結構な確率で、「※諸説あります」とテロップが流れてきます。

チコちゃんの質問に対する回答は、大学の先生などの専門家が主に解説しています。
「※諸説あります」とテロップが流れても、専門家の見解が、ほぼ正しい見解で、精度の低い諸説もあるんだな程度で番組を見ている人が多いはずです。

NHKは信頼していいと思いますが、民放テレビは信用できないようです。

スポンサーリンク

民放テレビからの依頼

清水克行明治大学商学部教授の話です。
週刊文春23年3月16日号のコラム「室町ワンダーランド」の内容になります。

民放テレビ番組のアシスタント・ディレクター(AD)から清水教授に電話があった。
仙台で有名な「ずんだ餅(餅にすりつぶした枝豆の飴をからめた菓子)」は戦国時代の伊達政宗が発明したという逸話をテレビで放送したいという趣旨だった。

東北地方の太平洋側で枝豆栽培が発展したのが江戸時代以降のため、戦国の伊達政宗の時代には「ずんだ餅は無かった」とアシスタント・ディレクター(AD)に説明した。

アシスタント・ディレクター(AD)は「伊達政宗がずんだ餅を作った可能性は絶対ないのでしょうか?」と再度聞いてきたので「伊達政宗がずんだ餅を作った可能性あり得ません」と返答した。

あきらめきれないアシスタント・ディレクター(AD)は伊達政宗の専門家数名を清水教授から聞いて電話の会話は終了した。

数日後、再度アシスタント・ディレクター(AD)から電話があった。
伊達政宗の研究者からも、「伊達政宗がずんだ餅を作っていない」と否定されたため、清水教授にお願いの依頼電話だった。

スポンサーリンク

民放テレビは信用してはいけない

清水教授が「前回話したように、ずんだ餅は伊達政宗が作ったものではない」と再度言うと、アシスタント・ディレクター(AD)が信じられない提案をしてきた。

「ずんだ餅は伊達政宗が作ったと清水先生にコメントしてもらえないでしょうか?」
「放送時に『※諸説あります』とテロップを流しますから」

清水教授は唖然とし、
アシスタント・ディレクター(AD)の提案を断った。

清水教授は「先方(アシスタント・ディレクターのこと)の口ぶりからすると、そうした番組の作り方に疑問を抱いていない様子だった」

そして清水教授は思った。
「あの世界の一部では日常的に行われているのではないだろうか?」

民放テレビの「諸説あります」の精度はゼロ。
正確に書くと
諸説ありますのテロップが流れている場面で話をしている専門家?の人の話の精度はゼロ。

信用できるのはNHK

NHKだけは信用できる番組づくりをしていると書きたかった。
文春の発売日あたりにこのブログを書いていたら、民放は信用できないけどNHKは違いますねと書いていたでしょう。

NHKの稲葉延雄会長は24日の定例記者会見で、15日夜の「ニュースウオッチ9」が新型コロナウイルスのワクチン接種後に亡くなった人の遺族を感染者の遺族に見えるように放送した問題について、「全く適切ではなかった。深くお 詫わ び申し上げたい」と謝罪した。
読売新聞オンラインから(23年5月24日)

9時のNHKニュースは質が高いと思って見ている人が多いはずです。
取材活動をしない職員に取材させて、チェツクもしない?
疑問の多い内容です。

NHKによると、今回の放送は普段取材活動を行わない映像制作担当の職員が、コロナ禍で亡くなった人の遺族の思いを伝えたいと提案。職員は遺族を紹介してくれる団体を自ら探し、取材に赴いたが、その時点で接種後に亡くなった人の遺族と知った。しかし、「コロナ禍で亡くなったという形で伝えていい」と判断し、放送に至ったという。
読売新聞オンラインから(23年5月24日)

週刊文春の清水克行先生のコラムを読むこともないし、NHKの不正確な報道も気にしない人が、ブログ管理人含めてほとんどでしょう。

「ボーッと生きてんじゃねえよ!」とチコちゃんに叱られるかな?
いや、NHKの不正確報道の件だから叱られないかな?

「さすが、チコちゃん、5歳なのに忖度(そんたく)できるなんて凄いね」

写真はReal Sound
記事内容は週刊文春23年3月16日号のコラム「室町ワンダーランド」参照

「チコちゃんに叱られる!」の番組ぐらいは素直に楽しみたい。

スポンサーリンク