【芥川賞作家】又吉直樹は芸人ではなく作家・文化人である
又吉直樹さんが書いた小説「火花」で第153回芥川賞を受賞。
「火花」は、又吉さんが「適正な長さで書きたい」とお願いして、通常の芥川賞候補作品の倍以上の長さがある。
又吉直樹さんが文学者に対して失望したことが「芸人が小説を書いた」という面だけ切り取って語ったこと。
性別や年齢や国籍などあらゆる事柄が平等であるべきだと言ってきたのが言論人です。
ところが「芸人が小説を書いた」という面だけを切り取って語る文学者がいたのです。
失望しました。それは「今の時代、差別はダメです」と形式的に言うのと同じです。
差別はいつでもダメに決まっている。
(日経新聞夕刊23年4月27日から)
なぜか又吉直樹さんは、こだわっています。
なぜダメ出し?
サラリーマンだった人が賞(芥川賞や直木賞)を取ったとして、文学者の人が「サラリーマンが小説を書いた」と強調したとしても「だから何なの?」という感じだと思いますが・・・
語り方が「芸人ふぜい」感がビシビシ出ていたのかもしれません。
受賞後「芸人のクセに作家きどりですよ」などとテレビ番組で発言されたことがあります。
そうした偏見は驚きません。
(同新聞記事)
この発言は文学者ではありません。芸人仲間の発言だと思われます。
発言を聞いてないので判断できませんが、テレビで「笑いを取る」ための発言の気がします。
本気で思っていないが笑いを取るため「芸人のクセに作家きどりですよ」発言。
芸人の又吉直樹さんにブラックジョークを投げかけても、本人はジョークと受けとっていません。
今の世の中は、相手の人が不愉快な思いをしたら「アウト」です。
まして芸人が素人を「いじって笑いを取る」行為は、今後タブーとなっていく可能性があります。
芸人対芸人でもダメなのですから。
「マツコの知らない世界」でマツコさんが出演した素人をイジっていたことに批判的な記事がありました。
その放送を見ていましたが「何が問題だったの?」という印象です。
マツコさんの場合、相手を思う気持ちがベースにあるため、素人の人がバカにされても安心して見ていられると思うのですが、違う見方をする人もいるようです。
地上波のテレビでは素人を相手に笑いを取ることが難しくなる。
「マツコの知らない世界」も見られなくなるかもしれません。
又吉直樹さんは、芸人ではなく作家・文化人なのでしょう。
芸人ではないので、芸人扱いされることに違和感。
又吉直樹さんの目指すのは、太宰治のように笑わしたい(自分のだらしない部分をさらけだす笑い)
それは、ずっと変わっていないそうです。
又吉直樹さんは、いわゆる芸人の笑いとは違う笑いを目指していくのでしょう。
この記事は23年4月27日、日本経済新聞夕刊の内容を参考
日本経済新聞の記事タイトルが「芸人 又吉直樹さん」
芸人を付けたらダメでしょう。