【日大芸術学部卒芸人】テツandトモの人気の秘密

【日大芸術学部卒芸人】テツandトモの人気の秘密

テツandトモさんは日大芸術学部出身の芸人。
踊っている赤ジャージがテツ
ギターを弾いてる青ジャージがトモ

コンビ結成時
二人で決めたことが「下ネタはやらない」

目標を「子供からおじいちゃんやおばあちゃんまで楽しめる芸」に定めた。
この安心感が、テツandトモの強みであり人気の秘密となりました。
二人がブレイクした当時は、逆に「毒がなくて面白くない」と酷評された時期もあったそうです。

1998年にコンビ結成
2003年に「なんでだろう」で大ブレイク。

その後
テレビの露出が減少し、週刊誌では「消えた一発芸人」扱いされたそうです。
実際はテレビ出演は減少したが、営業では引っ張りだこだった。

テツさんとトモさんの出会い

踊っている方のテツさんが日本大学芸術学部に入学した理由が、五木ひろしさんのように歌だけでなく、公演で芝居もできる芸能人になりたかったから。
国立大学の滋賀大学も合格したが日大芸術学部の演劇学科に入学した。

芝居もできる歌手希望だったテツさんが演劇学科の演劇コースで、トモさんと出会う。
カラオケでは、いっしょに狩人の「あずさ2号」をデュエットしていたそうです。

芸能界デビューは、日大芸術学部の同級生の結婚披露宴で、2人が歌ったのが縁だった。

谷村新司さんと加山雄三さんの「サライ」を吹き替えにして歌ったのを、テレビ関係の仕事をしていた新郎の同級生から「事務所がスカウトしたい」と電話が来た。

踊っている赤ジャージのテツは「歌手志望」だったので「歌手になれるぞ!」と喜んだ。
実際は、「芸人にならないか」だった。
2ヶ月間、誘われ続けたが断っていた。

結局「お笑い」でデビューした。

「なんでだろう~」が降臨(こうりん)

お笑いでデビューしたものの、お笑いのことなど、全くわからない。
漫才がダメ
コントもダメ

得意の「歌」でやろうとして、ダジャレの歌ネタや替え歌をやっても「うけない」

あるとき、トモ(ギター担当)さんに「なんでだろう~」の旋律が降臨してきた。
降臨した場所は、なぜかトイレだった。

その「なんでだろう~」の旋律を聞いたテツさん。
自然と腕をクネクネとさせていた。

「なんでだろ~」の歌の旋律と「腕のクネクネ」の動作のダブル降臨。

オーデションでは目立つように、高校のジャージを着たのが、今のスタイルにつながった。
よくネタで、テツさんが赤いジャージを観客の投げ与えるフリをして、結果、紐がついていて赤いジャージを渡さない。

この赤ジャージは特注で10万円するそうです。
そりゃ~、あげませんよね。

スポンサーリンク

テツandトモの人気の秘密と一発屋ではなかった理由

テレビより各地の営業活動が主なテツandトモ
地方の営業で、稼げている理由があります。

理由1:「下ネタは絶対にやらない」ので安心して出演させられる。

テツさんは歌手志望だけあって歌が上手い。
実はギターを弾いているトモさんも上手い。
トモさんは、芸人になる前に「NHKのど自慢」大会で、山本譲二さんの「みちのくひとり旅」を歌ってチャンピオンになっています。

理由2:二人とも歌が上手く、歌うだけでも舞台に立てる。

理由3:どんなステージでも手を抜くことがないのが、テツandトモ
愛知県の町のお祭りでステージを見た人が「テツandトモは規模にかかわらず手を抜かないで頑張っている」と記事にした。その記事の翌日から、オファーが増えたそうです。

理由4:テツさんは自分のあごに椅子をのせることができる。
理由5:「なんでだろう~」の基本ネタを持っている。

「なんでだろう~」だけでは、芸能活動を続けられなかったのではないかと思われます。
理由に挙げた5つの強みが「一発屋で終わらなかった人気芸人」としての地位を確保できた理由。

芸人「キングコング」の西野亮廣氏が面白いことを言っています。
(書籍「新・魔法のコンパス」から)

吉本興業には6000人の芸人が在籍している。
この6000人たちはお笑いに1万時間費やしてきた人材ばかり。
それでも「お笑い」だけで食べていけるのは、1割もいない。

「キングコング」の西野亮廣氏は、なぜ「食べていけるのか」
絵本作家でもあるから。

漫才ができる絵本作家が西野亮廣氏
漫才ができる人材が100人に1人
絵本作家の人材が100人に1人
100×100=1万

漫才ができる絵本作家は1万人に1人
だから希少価値があり「食べていける」

テツandトモ
「なんでだろう~」の基本ネタを持っている。
歌が上手く、歌うだけでも舞台に立てる。
下ネタは絶対にやらない安心感がある。
手を抜かないで全力で仕事をする。
あごにモノをのせることができる。

この5つのかけ算ができる芸人がテツandトモ
だから「一発屋」で終わらないで、人気のある芸人として活動できた秘密になります。

写真は文春オンラインから
記事内容は週刊文春23年2月23日号、文春オンラインを参考