就職活動先に三井住友フィナンシャルグループが面白い

就職先に三井住友フィナンシャルグループが面白い

金融機関志望の学生
メガバンクに入社したい学生
三井住友フィナンシャルグループを狙いましょう。

三井住友フィナンシャルグループは
事業承継のため2000億円程度を投資するそうです。

銀行の仕事は「他人との差」がつきにくいです。
国内市場では融資先があまりない。

高度成長期のように
多くの会社が借入金を増やして大きな投資をする環境にありません。
またメガバンクの貸付先は銀行間のシェアがほぼ決まっているため、自分の銀行が大きく融資を伸ばす環境にはない現状があります。

明らかに能力が落ちる同期は一定数いるとして、残りの同期の実力は同じぐらいです。
実力とは「営業成績」になります。
「営業成績」では差がつかない。
運に左右される面もあります。

メガバンクに入社したものの仕事が「面白くない」
でも給料は高いし、親からは「ガマン」しろと言われているので転職できない。

仕事は面白くないけど辞めることもできない

仕事が面白くなる可能性が出てきたのが三井住友フィナンシャルグループ。
日本経済新聞の1面の記事を見ると
メガバンクでは初めて、議決権の過半数を握る出資(マジョリティー出資)による再生・承継手法を導入し出資先企業の再生を主導していく。これまでは過半に満たない少額出資(マイノリテイー出資)による企業支援だった。

少額出資での再生・承継は25年までに1000億円
過半出資は27年までに1000億円投資していく。

過半出資案件は1件当たり
30億円~200億円の出資を想定している。
過半出資の1号案件として22年11月、鶏卵大手のイセ食品(東京・千代田区)とスポンサー契約を結んだ。

メガバンクに入社したものの仕事が「面白くない」銀行マンにとって
「面白くなる」可能性が出てきました。

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人材を送り込んで企業価値を高める

銀行は「減点主義」で人事評価してきました。
そうですよね。
新規案件があるわけでないので、能力の差がつかない。

企業に人材を送り込んで経営改善を通じて企業価値を高める。
現行規制で株式保有が認められる10年以内に新たな出資者に株式を譲渡してキャピタルゲイン(売却益)を得る。

三井住友フィナンシャルグループの社員が「コンサルティング会社」が行うような仕事ができる可能性が出てきたわけです。
自分が会社に乗り込んで、その会社を再生する。
面白いと思いませんか?

かつて大赤字だった「マツダ」
ジリ貧だった「アサヒビール」
この2社を立て直したのは住友銀行(現三井住友銀行)です。

村井勉氏
樋口廣太郎氏です。
この二人は例外(別格)です。

製造業の場合、銀行の経営とは全く違います。

銀行員が社長になっても
・人員減らし
・内部統制の強化
この2点は得意なので実行していけるでしょう。

ユニクロやニトリのように
「新しい価値」
「新しい市場の創造」はできない。

赤字会社の固定費を減らして黒字にできる人材は、銀行に多くいるはずです。
赤字会社より黒字会社なら「より高く譲渡できる」でしょう。
将来も継続企業として生き残れる「柱」を創れるかどうか大いに疑問があります。

ちなみに当時は、えげつない銀行のトップが住友銀行です。
住友銀行常務の村井勉氏が「マツダ」の副社長として初出勤した時は労組による1万人規模のストライキ。
「住友進駐軍帰れ」の大合唱がおきた。
村井勉氏は
「珈琲を飲ませてくれや」と組合の事務所に何度も足を運んで人間関係を築いたそうです。

あなたにできますか?
できませんよね。周りは敵だらけです。

コンサルを希望する大学生が多いですが、働くのは人です。
頭が良くても「人を動かせることができないと」会社の再建はできません。
自分が思っている以上にコンサルで活躍するのは大変だと思います。

話が脱線しました。

三井住友フィナンシャルグループは2000億円分を企業に投資するわけです。
大変だと思いますが、若くして経営者の一翼を担うことができます。

さすが
リストラばがりはやらないでしょう。
人に全く手を付けないケースの方が少ないかもしれません。
自然減で行うかもしれません。

でも細かい銀行業務より面白いはずです。

銀行マンはその会社の「商品力を高める能力がない」ので「労務費削減」が銀行本部から突かれるそうです。
「早く人員を削減しろ」「どれだけ人員を減らす予定なんだ」

一方
後継者不足による企業廃業が増えている現実を見れば、三井住友フィナンシャルグループの戦略は社会に貢献することになります。
会社がなくなれば、そこで働く人たちの職はなくなってしまいます。

まずはこの本を読んでおきましょう
若い銀行員や学生に読んでもらいたい本が三枝氏の本


会社を再建する大変さが読むとわかります。
実話に基づいた内容ですので企業再建に関係するサラリーマンの必読書です。

まとめ
銀行に入社して銀行の役員になる。その後出向し企業の監査役などで退任すれば、生涯年収は普通のサラリーマンの数倍になるでしょう。でも実力があっても役員になれない人の方が多い。
それより事業承継のために企業の価値を高める仕事の方が苦労は大きいが面白そうです。

地方銀行もジリ貧ですので三井住友フィナンシャルグループのような方向に行くと面白くなります。
ただし人材がいない。リストラはできるが、やるべき事業を伸ばすことができる人材を育成できるのか?
三枝さんの本が面白かったら下記の本も面白いです。
足立光氏と森岡毅氏も有名な会社を再建しています。
足立光さんの本の中で三枝氏とのやりとりが掲載されています。


読んでみると戦略も学べてしまう本