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フランチャイズで加入するための会計知識
有名な某「高級食パン販売」のフランチャイズ(FC)加盟店の多くが赤字
FCオーナたちが本部に対し「ロイヤリテイの減額」を要望
本部側は「本部の収入が下がると上場に差し支える(上場ができなくなる)」という理由で応じてもらえていない。
記事内容は「文春文春 電子版」より
ロイヤリテイが売上高の10%契約
会計知識がない人でも
売上の10%がロイヤリテイでは、経営が厳しくなることがわかります。
夢を売っているデイズニー(オリエンタルランド)は、10%程度のロイヤリテイを米国のデイズニー社へ取られているようですが、あのぐらいの集客があっての高いロイヤリテイ率です。
ロイヤリテイ10%の世界
売上高の10%を本部に支払ったら利益は残らない。
例えば最終利益の90%をロイヤリテイで取られるのとワケが違います。
(最終利益の90%を払う方が良いということです。まだ10%残りますから)
超優良会社のトヨタ自動車の営業利益率が2022年度3月期で9.5%
トヨタ自動車でも売上高の10%を支払ったら赤字転落になるということです。
(トヨタの場合営業外収入があるので厳密には当てはまりません)
日産自動車が2.9%
スバル(SUBARU)で3.3%
アイサイトで売れているスバルでも営業利益率は3%台です。
フランチャイズのメリット
フランチャイズに加盟するメリット
自分一人で「事業を立ち上げる」「お店を立ち上げる」ことは非常に難しいです。
その点フランチャイズに加入すれば「成功へのノウハウ」で事業(お店)を始めることができます。
フランチャイズの本部どおり実行しても失敗するケースが多くあるため、どのフランチャイズを選ぶかはホント難しいと思います。
この記事ネタの週刊文春または「週刊新潮」などで上手くいっていないFCの記事が、たまに掲載されています。
少なくとも10年以上は事業として上手く回っているFCを選ぶのが無難かもしれません。
本当にその地域一番店を目指すなら「新しいフランチャイズ」に早く加盟する。
そしてその地域を押さえる。(ランチェスター戦略)
加入するFCが長く儲けさせてくれるという「先見の明」がないと難しいところです。
(株)ありがとうサービスから学ぶ3つ
上場会社で「株式会社ありがとうサービス」という会社があります。
FCと自社業態の会社です。
FCはブックオフとハードオフ
フード関係ではモスフードバーカーに加入しています。
ポイント3点
・FCを中心にした事業で上場までできている
・ブックオフ、ハードオフ、モスバーガーのFCで成功している
・他のFCも始めたかもしれないが上記3社のFC事業は長く続けている
モスバーガーの例を見てみましょう
(注)上記はフランチャイズWEBリポートよりの画像を使用しています。
モスバーガーの場合
ロイヤリテイ1%
魅力的なロイヤリテイ率です。
トヨタ、日産、スバルの会社も黒字になります。
個人で加入する場合(法人もしかり)
自己資本4360万円以上という大きな資金が必要です。
要するに事業を初めて4360万円(最低金額が4360円)を回収できるかのシミュレーションが必要となります。
モスバーガー側からのシミュレーションを提示されるはずです。
ここでも会計的な知識が必要となってくるでしょう。
例えば本部側から示された売上高より2割少ない場合でも店舗が回っていくという数学的センスが必要となるでしょう。
限界利益と固定費の関係が大切
例えばモスバーガーのFCを検討する場合
モスバーガー本部側からの固定費の明細を吟味する必要があるでしょう。
固定費を回収できる限界利益が確保できるか?
予定より1割売上高がダウンしても黒字となるか?
予定より2割売上高がダウンしても黒字とあるか?
本部の話を鵜呑みにするのではなく自分でもシミュレーションをしてみてください。
モスバーガーから離れます。
よく見かける郊外に素敵な建物を建てる必要があるFCは固定費が大きいため、その分大きな限界利益が必要となってきます。
つまり固定費が大きく発生するFCは慎重に検討していきたい。
限界利益については別途勉強してきましょう。
今日のまとめ
ロイヤリテイ率は3%と5%では全然違う景色になります。
大企業の日産やスバルでも5%ではアウトになります。
日産は3%でもアウトですね。(営業利益率2.9%)
ただ自分の給料を少なくすれば回るイメージでしょうか