製造原価と売上原価と仕入原価の違い、そして銀行マン、商社マンの再就職

メーカー(製造業)へ転職する人が最低限知っておくべき知識

いくつかあります。

その1つ

製造原価と売上原価の違いは知っておきましょう

 

前にいた会社(製造業)の管理職は

「製造原価と売上原価の違い」は

100%近く知っていました。

 

結論から書いていきます。

下記の図を見てください。

上の表で

左側が「製造関係」

右側が「売上関係」

(期末製品は売上関係か?と突っ込まないこと)

 

①期首製品が10個 在庫にありました。

②当月、製品が100個できました。👈ここが「製造原価」

③合計110個製品があります。

④100個のうち80個売れました。👈これが「売上原価」

⑤当月末の在庫は30個です。

 

原価は1個10円で

製造したことがわかります。(左側の「製造原価」)

 

損益計算書(PL)に書かれているのが「売上原価」です。

1個20円で販売しているとしたら

売上高   1600円  800個×20円(売値)

売上原価   800円  800個×10円(原価)

売上総利益  800円

1600円(売上高)-800円(売上原価)=800円(利益)

 

80個売って

いくら儲かったか?

それを

損益計算書(PL)で見るわけです。

 

製品にかかった原価が1000円

これを売上原価(費用)としたら

おかしいですよね?

 

製造原価の1000円は

製品100個の原価ですよね。

 

売れたのが80個ですから

80個分の原価と80個販売した売上で

損益を出す。

とにかく

この箱(BOX)を頭に入れておけば、大丈夫です

 

前にいた会社で

国税(税務署)が税務調査に来た時

威張っていた国税(税務署)の人が

製造原価と売上原価のことを理解してませんでした。

 

税効果についても

理解していない。

国税(税務署)の人も会計のことを知らない。

 

 

銀行員

ある年齢になると

銀行と関係する会社に出されます。

(銀行と取引している会社を含みます)

 

経理の実務は

させられないにしても

経理を統括する部署に配属されます。

 

メーカーなら商業簿記だけでなく

原価計算の知識が絶対に必要になります。

 

50歳で

いまさら勉強もきつい

 

お勧めは、

簿記学校で学ぶ

 

簿記試験は受けない。

覚えるの大変ですし

いまさら資格取っても

あまり意味がない

 

簿記2級の知識を学ぶ

それには

簿記学校が一番です。

 

本当は

簿記1級まで

学んでほしい。

 

 

まずは2級まで簿記学校で学びたい

銀行員がメーカー(製造業)への出向者

商社からメーカーへ転職

メーカーからメーカーへ転職

(前職メーカーで原価計算の知識がないとナメられます)

 

ネット(検索)で

製造原価と売上原価について調べました。

参考まで紹介します。

 

書いてあったのが

製造業は、商品を仕入れて作る製造活動

商品を売る営業活動がある。(←ネット記事)

 

商品を仕入れて商品を売ったら

製造業じゃないでしょう。

 

書き直すと

製造業は、原料等を仕入れて製造する「製造活動」と

その製造した製品を売る「営業活動」がある。

(普通は2つに分けない。メーカーと販社の関係か製販技という言葉はあるが)

 

製造業は製品を「製造する」から製造業です。

(商品も仕入れるが、あくまで製造が主)

 

あと

ネットの内容

売上原価は「商品」を売る時に必要な原価で

売上原価には商品を仕入れる時に必要な仕入原価を含む(←ネット記事)

 

なぜか知らないけど

商品にこだわっている?

なぜか「製品」という言葉が出てこない

 

書き直すとしたら

売上原価とは売上に対応する原価です。

要は

売るときに「必要な」原価ではなく

売上に対応する原価です。

 

製造業や非製造業で商品を売っている場合

「商品の売上原価」を算出しますが

単純に「仕入原価(=仕入コスト)」ではなく

あくまで売上に相当する原価になります。

厳密に言えば、単価が違います。

 

「仕入原価」でも意味が通じますが、

「製造原価と売上原価の違い」を説明している記事なので

正しく書かないと誤解されます。

 

当月 商品を1個 8.2円で100個仕入ました。

これが「仕入原価」になり、金額は820円

商品の売上原価は640円 1個8円です。

仕入原価は1個8.2円に対して売上原価は1個8円

(単純な平均法で期末商品の評価をしています。先入先出法で評価すると違う結果になりますが

そこは省略します)

 

「費用収益対応の原則」というのがあります。

売上(収益)に対応する費用が「売上原価」

 

 

箱(BOX)で考えましょう。

箱で考えるとわかりやすくなります。

 

簿記学校も箱(BOX)で教えます。

 

今回はここまでとしますが

実は「仕掛品勘定」の箱(BOX)

製品勘定の箱(BOX)の前にあります。

 

製造(工場)で

当月に発生した費用が

原料費 700円 ←使用した原料とします。

労務費 200円

経 費 100円

実は

これは製造原価ではない。

え?

仕掛品の金額(評価)も

大した金額ではないと思うので

「発生した費用を製造原価と見ても良い」と思います。

ただ

試験では不正解ですし

経理の人間や血液型A型の人が見ると

「とんでもはっぷん、歩いて5分」

 

今回は

製造原価と売上原価の違いを説明しました。

 

記事:人生100年時代、簿記の知識は、あなたの財産になります